待遇表現:반말・해요체・합쇼체 — 日本語の敬語とずれるところ
敬語がある言語同士なので有利ですが、使い分けの基準が日本語とは違います。
三段階に整理する
伝統的には七段階と言われますが、実用上は三つで足ります。日本語の「タメ口/です・ます/かしこまった言い方」に対応させると入りやすいです。
| 먹어 | 반말 — タメ口。親しい友人、年下、子ども |
| 먹어요 | 해요체 — です・ます。日常のほとんど |
| 먹습니다 | 합쇼체 — かしこまった場。放送・発表・軍隊・初対面の目上 |
ずれ その一 — 年齢の重みが日本語より大きい
日本語も年上には丁寧にしますが、韓国語では一歳差でも線が引かれることがあります。初対面で年齢を尋ねられるのは失礼ではなく、待遇表現を決めるために必要だからです。
日本語の「タメ口でいいよ」に当たる 말 놓을까요? も、年上・上位の側から言うのが原則です。こちらから 반말 に切り替えるのは避けます。
ずれ その二 — 身内敬語がない
ここが日本語話者の最大の落とし穴です。日本語では社外の人に「部長の田中は席を外しております」と身内を下げますが、韓国語では下げません。
| 부장님은 자리에 안 계십니다. | 部長は席を外していらっしゃいます — 社外の相手にもこう言う |
| (日本語式に下げると) | 韓国語では失礼に聞こえる |
これを「絶対敬語」と呼びます。目上は誰の前でも目上、という考え方です。
ずれ その三 — 합쇼체の使いどころが狭い
教科書が 합니다 を先に教えるため、日本語話者は「です・ます」の感覚で多用しがちです。しかし 합쇼체 は日本語の「です・ます」より硬く、「〜でございます」に近い位置です。
| 저는 학생입니다. | 友人に言うと面接のように響く |
| 저는 학생이에요. | こちらが自然 |
会話の途中で段階が動くのは普通
会議の冒頭は 합쇼체、議論に入ると 해요체、親しい同僚とは 반말 — 一時間のうちに動きます。段階は人に固定されたラベルではなく、その場に付きます。
ただし方向だけは固定です。目上に対して、明示的な許しなしに下げることはしません。
日本語話者がやりがちな五つ
- 身内を下げる。 上記のとおり韓国語にはこの習慣がありません。
- 합쇼체 の多用。 硬すぎて距離が出ます。
- ドラマの 반말 をそのまま使う。 登場人物は親しい間柄です。店員さんとは違います。
- 一文の中で段階を混ぜる。 저는 밥 먹었습니다 그리고 갈게 は不自然です。
- 疑問文で段階を忘れる。 먹어? / 먹어요? / 먹습니까? は同じ質問の三段階です。
身につけ方
敬語の感覚自体はすでにあるので、形の対応表を作るより、実際の場面ごと覚えるほうが早いです。誰に対して言っている文なのかが分かる素材が向いています。
下の問題集は動画の文なので、話し手同士の関係ごと入ってきます。